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GPSデータの利用その1


<最初に>
 私が簡易GPSに最初に出会ったのは2000年以前だったかと思います。そのころのGPSの測位精度は、アメリカ国防省がGPS衛星の意図的な信号劣化(スクランブル)を発信していたため、とんでもない誤差が意図的に発生していました。当時使ってみた感想としては、「とても使えたもんじゃない」って感じでした。
 しかし、2000年以降から突然国防省がスクランブルを解除したことによって、飛躍的に測位精度も向上したことと、技術開発が進み高感度のstarVチップ等の登場で、森林内での精度も使用に耐えうる精度となったことで、林業でも徐々に簡易GPSが使われるようになってきました。
 そこで、森林内で効果的に利用するためには、計画図などのGIS地図データをGPS上に表示することで業務の効率化につながるとの思いから、2007年頃に英語のフリーソフトを駆使?してGPSに表示させることが出来ました。
 そこで、ちょっと古い話ではありますが、最近かなりGPSが普及してきたことに伴い、私がやったやり方を紹介しますので参考にしてください。

<準備するもの>
SHPファイル           GISなどで使っている地図区画データ
shpexck32      平面直角座標→緯度経度座標へ変換
※昔はフリーでESRIからフリーで提供されていたと思われますが、今はリンクが切れてました。
SHPファイルが既に世界測地系などのデータであれば必要ありませんが、そうでなければ何処かでshpexck32を探してくるか、ArcGISなど他のソフトで変換してから行ってください。
cgpsmapperFree    imgファイルへ変換する組み込み式プログラム
※有償もありますが、無償バージョンで問題ありません。

GPSmapedit       shape → img へ変換するソフト
※今回ご紹介するバージョンは1−0−55−0です。最近のはもっと使い勝手が良いかも^^;
sendmap20      PC → GPS へデータ転送ソフト

1.shapeファイルの変換

GISシステムは、平面直角座標系で構成されている場合が多いようです。通常GPSでのデータ管理は緯度経度にて行われている。そのため、地図データを利用するにはため、座標系を平面直角座標系から緯度経度に変換する必要があります。

ここでの変換には、shpexck32.exeを使用して変換します。

所在地の座標系がわからない場合は下記のHPを参考とされたい。

<参考HP>わかりやすい平面直角座標系

http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/patchjgd/download/Help/jpc/jpc.htm

〜平面直角座標系 → 緯度経度変換の手順〜  GPSにて使用するデータすべてを変換

  1. shpexck32.exeを実行
  2. 変換元の「設定」を押して変換元ファイル(shapeファイル)を指定する。
  3. 変換先の「設定」を押して変換先ファイル名(shapeファイル)を任意の場所に作成する。
  4. 変換元単位はJPN(E,N)にチェックを付け、系番号に所在地の平面直角座標を指定。
  5. 変換先単位は経緯度(deg)にチェックを付け、下の開始ボタンを押す。
  6. 数秒〜数十秒後に変換されたshapeファイルが完成する
2.Polish Formatファイルの作成

GarminなどのGPSへデータを転送するにはGARMIN用のimgファイルを作成する必要があります。このファイルを作成するために必要なプログラムは「GPSMapEdit」と「cgpsmapper」を使用します。

最初にGPSMapEditを実行すると下図が表示されます。

〜 shape mp 変換方法 〜
@    先ほど作成した経緯度版のshapeファイルをFile ImportよりESRI shapeを選択してインポートを行ないます。

A 次の図のように 1.Select type of objects の画面が表示されるので好みのタイプを選択します。GARMINのタイプ(機種)によって、同じタイプでも実際GPSで表示される色や太さなどこが異なるので注意してください。次に私の好みのタイプを記載したので参考としてください。

<参考タイプ>

沢 0x0025  Major depth contour(1/1)

路網 0x0008 Hoghway ramp,low-speed

人工林(林小班付き) 0x0014 National park

天然林(林小班付き) 0x0052 Tundra

路網  0x0002 Principal highway

小班区画 0x0028 Man made oil or water pipeline

林班区画 0x0005  Roads   Collector road

1人工林・天然林のポリゴンデータだけでは、隣接する小班区画が見えないため、その上に小班の区画図(ホリゴン→ラインデータへ変更したもの)を重ねて表示します。

2 指定タイプによっっては、後でimgファイル変換中に「Type of element cannot by 0」のエラーが出る場合があるので、その場合はタイプを変更してエラーを回避してください。



B タイプを決定すると、次に 2.Select source of labelsの選択画面が表示されますので、基本時にはそのまま「次へ」を選択します。人工林(林小班付き)や天然林(林小班付き)のポリゴンデータを作成する場合は、Select field for labels にチェックが付いていることを確認して右図赤丸部分をクリックして反転させます。

C 3.Select source coordinate systemの選択画面表示されますので、DatumTokyoに選択して「次へ」を押します。
D 4.Select zoom levels to importの選択画面が表示されますので、基本的にはそのまま「完了」を選択します。    






E 虫眼鏡の+と−ボタンで拡大縮小して林小班が図のように表示されているか確認する。
F タイプや林小班を確認したらPolish Formatファイル(拡張子 mp)を作成する。※このPolish Formatファイルを作成しないと、Garminimgファイルを作成できないので注意する。
G 作成が完了したらファイルをCloseしてから、新しいshapeファイルのインポートを行う(@からの手順の繰り返し)。
H 林小班と林班の区画データの作成については、手順@までは同じように作成しますが、Aにおいてタイプを指定するときには、まだポリゴンデータのままなので、<参考>のタイプは表示されていません。とりあえず任意のタイプにて取込み手順Eまで進みます。

I EditSelectALL Objectsを選択します。









J 下図の矢印ボタンを選択してポリゴンの任意の箇所で右クリックし、Convert to polyLineを指定する(以下手順Fに戻る)。



取りあえず、GPSデータの利用その1は終了です。
かなり前にやっつけで作ったので、結構自分で見ても理解しにくい部分もありますので、勘弁してくださいm(_ _)m

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